複雑で豊かな自然環境の中で、植物が自ら持つもつ生命力で育つ自然野菜です
農薬・化学肥料は一切使用しません
コンパニオンプランツとの混植が特定の植物を食害する虫の発生を抑制する仕組み作りをしています。自然界では虫を含む動物や植物同士はともに微妙なバランスを保ち調和しています。人間の勝手な都合で一人勝ちを試みると歪んだ不健全な世界を作ってしまいます。キーワードは「一人勝ち」です。人間世界も含めて、世の中で「一人勝ち」ほどの悪は他にありませんね。
この菜園には色々な生物(主に微生物)が数多く棲んでいる土壌があります。その土壌の力が植物が宿す自然治癒力を引き出して自らを健康に保ちます。(自然環境では小指の先ほどの土壌に1億から10億の生物が棲んでいます。農薬と化学肥料をもってすれば瞬く間に皆殺しとなる小さな命たちです)
皆さんに是非当菜園に来て頂きたいです。そして、土を触ってもらいたいです。土は岩石の粉ではありません。フカフカの土には微生物・小動物が沢山宿っているのです。
肥料は極力与えない事を基本としています。いわば飢餓状態の中で野菜たちは自らの根を思う存分張り巡らせて必要な栄養分をを吸収します。その中で植物は本来の大きさ・形、そして、本来の味へと自ずと育ってゆきます。これが生命力野源です。この菜園では収量の拡大を求める訳ではありません。与え過ぎによる植物のメタボ化こそが最悪の結果と考えており、効率・営利主義とは相反する方向にあります。
伝統野菜などの固定種に拘り、土地に合った種を自家採種して選定しています。即ち、遺伝子操作された種や利潤本意の企業が操作した一代交配種(F1種)は避けています。(残念な事にいまの野菜は形状が一定となるF1種が大半です。この地元のお店でもF1のみといって良いでしょう。この現象は味を犠牲にしても、収量と農作業・流通の効率化が絶対的な価値観になっている社会の歪みに起因しています。)
機械耕耘に頼らず、みみずなどの土壌生物・微生物などの活動(自然の耕耘と位置づけています)と緑を絶やさない事(隙間なく地を這う細根が枯れたあとは無数のパイプ役となり酸素と水が地中に送り込まれます)で土壌の団粒構造を生み出しています。そこでは、柔らかく、肥沃で、水持ちが良く、且つ、水はけが良く、根が張り易いという植物に最適な環境を提供しています。極めて大切です。当菜園の土壌はフカフカで気持ち良いです。
落ち葉の腐葉土、草木灰、米ヌカのぼかし肥など、豊富に存在する自然素材を活用して栽培補助となる資材を菜園内で作っています。有機物は姿を変えて食物連鎖を経ながら土に戻ってゆきます。こうした循環農法の自然の営みの中で健康な野菜が育ってゆきます。
徳川将軍に献上された幻の米〔武川米〕の里の山梨県北杜市武川町で、南アルプスの花崗岩を通して流れる清き名水をもって、何より自然を尊び無農薬・無化学肥料で育てています。水の美味しい地域では文字通り全てが美味しくなります。